2009年06月27日

博士の異常な独りよがり

2009年6月27日0000.01.jpg
<ウイルスに勝つためには、手段を選んではいられないというウィーバー博士>

『NUMB3RS 天才数学者の事件ファイル』THE FIRST SEASON [ NUMB3RS ](2005)/CBS/アメリカ

#.3「謎のウイルス」[ Vector ]

 “郡4つ、死者6名、発症30件、謎の病原体1種。ドンとテリーが現場に着くと、CDC(疾病予防管理センター)が物々しく立ち働く中、公衆衛生局のリー・ハバーキャンプ女史が待っていた。第1の犠牲者は、ジョシュ・レクイマー16歳、土曜にたおれた。ロス一帯に同じような症状の患者が30人いて、死者6名。原因がハッキリするまで、住人を隔離するしか手がない。FBIはバイオテロの可能性を探るために、まずは発生地点の特定するために、ベクトル解析で被害者の接点と広がりを予測する。計算するには優秀な数学者でないと無理なので、さっそく手配しておいたとハバーキャンプ。ドンはFBIにも優秀なアドバイザーがいるというが、国家安全上の機密が関わる事件ということで、その人物は最高レベルの資格がある理科大学の教授と言われてやってきたのは、何とチャーリー。ドンは唖然とする。
 主な症状は、痛み・高熱・嘔吐、インフルエンザや食中毒に似ているが、はるかに進行が早くて深刻。直接の死因は呼吸不全。公衆衛生局としては、原因がはっきりと特定されるまでは、空気感染型伝染病を想定して動くという。伝染性の病原体は、大量破壊兵器の一種とみなされているので、捜査自体が極秘。原因特定はCDC・公衆衛生局に任せるとして、FBIは犯人を捜すことに専念する。
 発生源の追跡は、多変量解析が関わる難しい作業。出所を突き止めるには、複雑な統計分析とグラフ理論が必要になる。複数の感染者に、共通する場所がいくつかあった。5人はダウンタウンに行っていたものの、発生源かどうかはわからない。出所の特定にも拡大の追跡にも、データが必要。
 バイオテロなら、何らかの声明を出すはずが、国内外で犯行声明は一切なし。病原体が判明するまで、犯罪の線で捜査は続行することに。
 地理的データを入力すれば、被害者の分布とクラスターの発生可能エリアを、リアルタイムで分析することができる。さらに拡散と増殖率を計算してみると、わかることは発生源。0号患者の特定。何処で感染者が出てくるか、データが多いほど正確にわかる。
 ハバーキャンプがもって来た、新たな患者11人でようやく必要なデータが揃い、共通の場所が浮かんできた。同じ根っこから、木が2本生えている感じ。南北へ1本ずつ、どちらも根っこは、ユニオンステーション。感染者のうち12人が、あの駅に行ったか、行った人と接触していた。
 ユニオンステーションは、壁にアスベストが見付かったという理由で、緊急閉鎖。ハバーキャンプからの連絡で、病原体は、反発性インフルエンザいわゆるスペイン風邪だという。発生した1918年当時はとめられなくて、治まるまで待つしかなく、アメリカだけでも半年で60万人が死亡した。
 今日は、父のアランがボランティアでユニオン駅近くに行く日。ドンは内規に従って言えないといい、チャーリーは何もせずにこのまま行かせるつもりかという。何のかのといってくる息子2人に、約束したからには出かけるといいつつも、二人の言動からダウンタウンに行かせたくないと感じた父は、一言考えとく。
 ウイルスが人工の物の可能性が出てきたとテリー。スペイン風邪を研究しているラボが4ヶ所、その中の一つがロスのジェノ社。チーム責任者のウィーバー博士が、50年前アラスカの永久凍土から発見された遺体の肺から、1918年ウイルスのリボ核酸を取り出すことに成功して、そのウイルスを実験室で再現したという。スペイン風邪もどこかで生き続け、放っておくと又多くの感染者を出すという。
 博士のチームは3人だけで、アナリストのマーチン・グロルシュ、微生物学者のジェシカ・エブリー。ドンが事情聴取して持った感想は、一人はヒーロー願望にとりつかれて、一人は完璧にイカレテル。
親友ラリーの“常にデータにもどれ”で、チャーリーは閃いた。ウイルスは駅を通ったけど、基点じゃなかった。ベクトルをダウンタウンのバスターミナルに変えてみる。さっきより36%も高まって、感染者のつながりが、駅より大きいということ。
 死者の8割が、北のエリア。同じウイルスなのにはっきりと差が出るということは、論理的には2種類のウイルスが存在することになる。自然に2種類のウイルスが同時に発生するのは統計的に不可能。ということは、意図的に何者かが拡散したことになる。
 CDC(疾病予防管理センター)から連絡が入り、2種類のうち致死率が低かったほうは、遺伝子マーカーの特徴から、メリーランド州のラッセル研究所のもで、ジェノ社の狂暴なウイルスと一緒に撒かれていた。
 ウイルスは北行きと南行きのバスに、スプレーで散布されていた。2種類とはいっても、ほとんど同じつくりをもつウイルスだから、弱いほうでワクチンを作って、強いほうに使うことがあるという。チャーリーが大まかな違いを知ろうと単純化して重ねてみると、もう一つ別のウイルスの、タンパク質の類似性が見えてきた。そのウイルスには治療法があったことを、ハバーキャンプが思い出す。
 グロルシュの以前の勤め先は、ラッセル研究所。ジェノとラッセルは、バイオ研究のライバル会社。ウィーバー博士にヘッドハンティングされて移るとき、手土産にサンプルをもってきたという。いくつもの州を跨いで、バイオハザード物質を移動させるという重罪を平気で犯していた。
 ワクチンを製造しているグレイグマック製薬との契約は、複数年で何億ドルにもなる。治療のためのワクチンは、弱いほうから作るということで、グレイグマック製薬はラッセルと契約していた。
 バスターミナルの防犯カメラの映像に、ウィーバー博士が写っていた。自分で作った危険なウイルスをばら撒いていた。ウィーバー博士自宅は留守、オフィスには戻らないといって出て行ったという。携帯に電話を入れると本人が出た。ドンが上手く時間を引き延ばして、場所を特定することに成功。ロス市警とハイウェイパトロールに応援要請を出して、逮捕に向かう。
 ウィーバー博士がいた。速やかに手荷物を奪い、逮捕拘束。人命を救うために、ウイルスの威力が強いことを確かめたかったという。ウイルスに勝つためには、手段を選んではいられないという”

 今回も、豆狸が知らない言葉がいくつかあったので、簡単にまとめておきます。

疾病予防管理センター【Centers for Disease Control and Prevention】;略称CDC。アメリカ合衆国保健社会福祉省所管の感染症対策の総合研究所。

公衆衛生局【United States Public Health Service】;略称PHS。アメリカ保健社会福祉省の下部組織。

多変量解析(たへんりょうかいせき);複数の結果変数からなる、多変量データを統計的に扱う手法で、主成分分析、因子分析、クラスター分析などが用いられる。

 それにしても今回のウィーバー博士は、『クローザー』にウィル・ポープ ロス市警副本部長で出演しているJ・K・シモンズ。顔見知りを見つけるのも、海外ドラマを見る楽しみの一つですね。
posted by 豆狸 at 05:09| Comment(7) | NUMB3RS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月26日

マナー教室ボーイズ

2009年6月26日0000.01.jpg
<FBIの制止に、軽く庇を下げて答えた“マナー教室ボーイズ”>

『NUMB3RS 天才数学者の事件ファイル』THE FIRST SEASON [ NUMB3RS ](2005)/CBS/アメリカ

#.2「銀行強盗集団」[ Uncertainty Principle ]

 “銀行強盗16件、容疑者2名、平均盗難額2700ドル、武器使用0件。銀行強盗は困った手口にこだわる。あるやり方で上手く行ったら、それを踏襲する。特定の曜日・時間・凶器・服装、毎回同じ。
 犯人が襲った銀行は、8ヶ月で16件。凶器は持たない。脅迫もしない。言葉遣いは丁寧。他の客のために、ドアを開けたりもする。FBIがつけたニックネームは、“マナー教室ボーイズ”。確率論とモデリングと、統計分析を駆使してチャーリーがはじき出した次に襲う銀行が、アロヨ・セコ銀行と、セントラル・ロサンゼルス貯蓄銀行。
 1時半、ターゲット確認。白人2名、30代後半。野球帽にサングラス、狙われていたのは、セントラル・ロサンゼルス貯蓄銀行。アロヨ・セコ銀行に張り付いていたドン以下FBI捜査官が、現場に急行する。ドンは間に合いそうにないので、デイビッドとテリーに拘束するよう命令する。
 2人組みがドアを出たところで、一斉にFBI捜査官が銃を向け制止するも、顔色一つ代えずに軽く庇を下げただけ。一瞬の間をおいて、猛然とショットガンと自動小銃が吠え始める。捜査官一人が被弾、他の捜査官も射すくめられて身動きが取れないでいるところを、犯人は悠々と現場を離れる。
 ドンが現場についたときは、そこは戦場だった。ドンが負傷者を救出している間に、デイビッドが一人射殺。ドンが野球帽の男を追い詰めた途端、そばの車が爆発。その隙に犯人達はシルバーのセダンで逃走しながら、警察無線に割り込んで偽情報を流している。
 ドンとテリーが、徒歩で逃げた男を追いかけるも、ボイラー室で反撃にあいドンは銃を奪われ危うく殺されるところを、テリーに間一髪救われる。犯人を取り逃がすも、ドンが得体の知れない物を見つける。
 “マナー教室ボーイズ”は、筋金入りの武装集団。殺しも躊躇わず、逃走プランも綿密に立てられていた。メンバーは最低でも6人、相当な経験とスキルをもった集団。車の爆薬はC4、偽の通報はスクランブラー付きの携帯2台。ドンが拾った物は、CIAのエージェントが使っている、変装用マスク。
 ドンが実家に帰ると、チャーリーがガレージにこもって絶対に解けない問題をしていた。犯人が次に狙うところを知りたいといっても、今はこの問題で頭がいっぱいだといって、取り付く島もなかった。
 デイビッドが射殺した男は、マルコム・ステープルトン36歳。ビデオゲームデザイナー、犯罪歴なし。彼がもっていた運転免許証と陸運局に在った控の顔とは別人。確認のために、前に住んでいた所に訊き込みに行くと、住人は写真の男はマルコムの兄ビル・ステープルトンだという。本物のマルコムは一人っ子、兄弟はいない。管理人に会うと、以前修理だといって作業員たちが行った場所があるという。行ってみると、通路の突き当りが真新しい壁で塞がれていた。ハンマーで壊して中を見ると、遺体が無造作に放置されていた。
 指紋からマルコム・ステープルトンと確認。検死官のところに行くと、死因は頚動脈切断に伴う出血多量による出血死。犯人はプロ、素人だと切りやすいように頭をそらせるが、これだと気管が邪魔になって動脈を切るのが難しい。逆に頭を前に倒すと買い動脈が露出して、切りやすく傷口が犯人から離れて下に向くから、飛び散る血も減らせる。
 ボイラー室で殺された男もこれとまったく同様の手口だが、今回見付かったのは殺される前に拷問されていた。手際よく人殺しも拷問もする、プランを練って整然と撤退もするってことは、特殊部隊クラスの軍人ということになる。
 捜査に行き詰ったドンは再度チャーリーに、お前の力がいると説得するが、チャーリーは僕には無理だの一辺倒。チャーリーは難解なP対NP問題に没頭することで、家族を失うかもしれないという恐怖から逃れようとしていた。
 マルコム・ステープルトンは、銀行の金融取引処理用の追跡ソフトの開発担当。転職を決めたといって辞めた男が拷問された挙句殺され、銀行強盗犯が彼に成りすましていた。
 デルタフォースのマクネビッシュ大尉が、ドンを訪ねてやってきた。偽マルコムの指紋が、軍のデータベースにヒット。元デルタフォース隊員ジョン・アンソニー・ガルブレイス一等特務曹長。4年前に名誉除隊。仲間の一人は、ラバート・ゴードン・スキッドモア。ドンの銃を奪った男。スキッドモアは、陸軍現金輸送車襲撃犯で有罪になっていた。
 重大なポイントを見逃していたと、チャーリーがドンのオフィスに駆け込んできた。一連の銀行強盗事件は、極ありふれた銀行強盗に見せようとしているが、“マナー教室ボーイズ”が窓口で注意を引いている間に、第3の男が銀行のコンピューターで、システムにアクセスして金融データを盗んでいた。
 FBIがYDSソフトにマルコム・ステープルトンのパスワードでアクセスしてみると、事件当日サンフランシスコ連邦準備銀行ロサンゼルス支店に送金されていた。襲われた銀行すべてが、同じシステムにアクセスされていた。情報はあの追跡ソフトを関して共有されているから、一ヶ所を見れば別の銀行がわかる。そうやってデータを集めていけば、準備銀行から財務省に移される日程がわかる。ナンバーの記録もない、安全な現金1億ドル。連邦準備銀行は回収されている紙幣を、6時間後に移送する。
 連邦準備銀行ロサンゼルス支店から財務省に移送開始。テリーとデイビッドの車があと20分でオンタリオ空港というところで、トラックに前方を塞がれ慌てて横道にそれるも、前後を押さえられ立ち往生してしまう。救援を呼ぶにも妨害電波が流されていて交信ができない。車を降りて反撃しようにも相手は完全武装、武器を捨て金を渡すも中味はただの白紙。金はまだ銀行の中。
 その間にFBIが包囲を完了する。犯人側は脱出するためにRPGを持ち出すが、それも想定内。一瞬の隙にスキッドモアが一人逃走するも、デイビッドの合図とともにRPGをかまえる男を狙撃し、残りはその場で逮捕。逃走したデイビッドも、隠してあった車に乗ったところで、ドンが率いる別働隊に包囲されて逮捕。ドンの銃も無事取り戻す”

 今回は、豆狸が知らない言葉がいくつかあったので、簡単にまとめておきます。

P対NP問題【P versus NP】;現代数学上の未解決問題の中で、最も重要な問題の一つ。計算複雑性理論におけるクラスPとクラスNPが等しくないという問題。

YDSソフト【YDS SOFT】;米Yahoo!から提供されているデスクトップ検索ツールの名称で、検索対象となるファイルの種類は300種類。

連邦準備銀行【Federal Reserve Banks】;アメリカ合衆国の市中銀行の監督と規制など、公開市場操作以外の連邦準備制度の業務や連邦準備券(ドル紙幣)の発行を行う銀行。
posted by 豆狸 at 06:42| Comment(0) | NUMB3RS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月25日

連続レイプ犯

2009年6月25日0000.01.jpg
<左から父のアラン、計算中の弟のチャーリー、兄のドンのエップス一家>

『NUMB3RS 天才数学者の事件ファイル』THE FIRST SEASON [ NUMB3RS ](2005)/CBS/アメリカ

#.1「数字がすべて」[ Pilot ]

 “午前6時、地図594-E4、事件番号772-04。第1の殺人、ヒルストリートの建設現場で、遺体発見。一連のレイプ事件で初めての死者が出た。レイチェル・アボット29歳、ウェイトレス。一昨日ルームメイトが、捜索願を出していた。
 支局長の指示で、新人が配属されていた。名前はデイビッド・シンクレア。挨拶もソコソコに、車が故障したのでロードサービスを呼ぶと電話があったものの、サービスに要請の連絡は入っていなかったという。遺体に目立った外傷は見当たらず、死因は窒息死。死後、ここに捨てられたと思われた。
 これまでのレイプ被害者12人に、同一の道具によると思われる焼印が押されている。金属で150℃に熱してから、3秒くらい皮膚に押し当てられている。犯人の所有の証。ビニール袋か何かで顔を覆って、窒息死させている。手首についている細いロープの痕は、そのときについたものと思われた。
 被害者の車の捜索には、デイビッドがあたることにして、ドンとテリーは証言に不審な点があることから、12人目の被害者カレン・シルバに再度話を聞くが、指がヤニ臭かったこと以外目ぼしいことは聞けなかった。
 ドンが家に帰れないので、実家にシャワーとシャツを替えにやってきた。シャワーを浴びている間に数学者の弟チャーリーが捜査資料を興味深そうに見ていた。チャーリーが訊ねるので、ドンはしぶしぶ答えることに。
 限られた地域に犯罪現場が13ヶ所あって、その特徴を調べている。FBIの予測分析では、連続猟奇事件には効果がなく、次に何処で起きるか予測できないので困っているという。
 チャーリーが閃いた。スプリンクラーの水滴は数学を使っても、次の水滴が何処に落ちるのかは、変数が多くて予測不可能。だけど、スプリンクラーが隠れていても水滴のパターを見ればその正確な場所がわかる。次の現場を予測するのではなくて、13ヶ所に共通する要因、共通の基点つまり、犯人の住んでる場所がわかる。
 連続犯はあらゆることを想定して、行動を決める。まず得物を物色。通行人の記憶に残りにくい公園や、車の少ない道を利用して後を追い、人目がなくなる瞬間を待つ。人気のない場所で襲い掛かる確立が高い。広い範囲で犯行を行うが、自宅と現場には距離がある。これは緩衝地帯、最初は一定しないが犯行を重ねるに連れて、緩衝地帯の範囲が定まってきてパターンができる。犯行に対する思い入れが強いほど、遠い場所を選ぶ傾向がある。被害者に与える傷の大きさ、拉致監禁する期間の長さ、決まった手口へのこだわり、その観点からドンは13件のリストを作っていた。
 チャーリーがアミタと一緒に資料を抱えて、FBIのドンの所にやって来た。導き出した結果の地図を貼り説明を始める。今回は犯人が居住している可能性の高いところを、絞り込んだという。犯人はランダムに見せようとするが、意識しているから本当のランダムにはならなくて、結局はほぼ等間隔になってしまうこと。常に自宅を意識して犯行を選んでいることを考慮して、各エリアに犯人の拠点がある確立を方程式で割り出したホットゾーンは、シルバーレイク。犯人がここに住んでいる確立は、87%だという。
 ウェストハリウッドの駐車場で、デイビッド・シンクレアの車が見付かった。レイチェル・アボットとの関係は不明だが、誰かを待っていたと思われる。タバコの吸殻とソーだの空き缶があった位置から、カレン・シルバの自宅がよく見えることにドンは気付く。
 電話をかけてもでないので、急いで自宅に急行するが、カレン・シルバは既に殺されていた。
 ホットゾーンはシルバーレイクの一部で、男性の住人は50人ほど。数式では、裁判所命令は取れないから、紙コップやチューインガムから地道に50人分のDNAを集めることにする。
 34人目までシロ、残りの鑑定に後1日かかるというときに、チャーリーがまずいことになったとドンの所に駆け込んできた。数式の正確さを期すために、逆算をやってみたところカレンの犯行現場マリナ・デル・レイだけが、パターンから大きく外れていることを突き止めた。
 カレンの同僚に聞き込みをすると、答えにくそうにカレンには元カレがいて、フィアンセには内緒でこっそりと続いていたという。元カレの家の近くで襲われ、フィアンセにバレないように嘘をついたということになる。実際に襲われた場所は、ロスフェリス。
 チャーリーはもう一度計算を見直して、正確な地図を作ることに。ホットゾーン内の52人に適合者なし。全員シロ。計算をやり直して確立が上がった新たなホットゾーンは、今までのホットゾーンに、スッポリと入ってしまう。いっこうに埒があかないので、ドンは担当を外されてしまう。
 実家で親子3人、気まずい雰囲気が流れていた。犯行現場から、自宅を突き止めるという発想は自然だったとドン。間違ったのは、犯人を一面的に捕らえていたからで、犯罪以外の活動にも目を向けると、拠点は職場ということになる。犯人の拠点は、自宅と職場の二つあることになり、二つのホットゾーンを割り出せばいいということになるとチャーリー。
 計算してみると住宅地と工業地域とでた。工業地域のFBIの性犯罪データベースから、第2のホットゾーンで働いている者は8人。その中で今回の事件に該当する者は、ローランド・ホルデーン。
 バーノンでパーティレンタル会社を経営。12年前にレイプ未遂で逮捕歴があった。自宅にはいないことからドンとテリー、デイビッドの3人で職場に向かう。海賊版のDVDが密造されていると通報があったと、ドンとデイビッドが中に入る。ケータリングをやっていて、料理も何もかも一人でやっているという。調理台にバーナー、いつもタバコを手からはなさない。包丁の柄に被害者の焼印と同じマークがあるのをドンが見つけた途端、デイビッドが人質に取られる。
 外を見回っていたテリーが、新しい被害者を発見。窓ガラスを警棒で叩き割って侵入。その音に一瞬気をとられた隙にデイビッドが突きつけられていた包丁をはなしたその瞬間、ドンが発砲。
 テリーが見つけたのは、ビニールを被せられ窒息寸前の女性。間一髪間に合ったことになる。事件終了後、現場にチャーリーが駆けつけてきた。
 犯人の自宅はセンチュリーシティ、1週間ほど前に引っ越したばかり。その前にいたのは、シルバーレイク地区。最初のホットゾーンは、合っていた。住んでいたけれど、引っ越していた。”

 ついに始まりました、『NUMB3RS 天才数学者の事件ファイル』THE FIRST SEASON。又新しい切り口で、聞いたことがないような言葉が出てきそうで、今から楽しみです。

 本物の数学者が制作に参加しているそうで、チャーリーが黒板に書く数式は本物で、現実につかえるのだとか。この先どうなるのか、目が離せません。
posted by 豆狸 at 05:24| Comment(0) | NUMB3RS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

フランク・ブライトコフ

2009年6月24日0000.01.jpg
<ベッド上で花に囲まれた、ミイラ化したメアリー・ブライトコフ>

『クリミナル・マインド FBI行動分析課 FBI vs. 異常犯罪』SEASON 2 [ Criminal Minds ](2006〜2007)/CBS/アメリカ

EPISODE.23「史上最強の敵 ―再び―」[ No Way Out II: The Evolution of Frank ]

 “珍しくギデオンが、花を選んでいた。久々に会う大学時代の友人サラのことを思うと、気持ちが高ぶるらしく、なかなか決めることができない。ホッチナーから、BAUの評定の件で電話が入った。話している途中、失踪したジェーンが見えたような気がして不安がよぎるも、すぐに現実に引き戻される。
 ホッチナーの電話が終わり、入れ替わりにサラから電話。だが聞こえてきたのは、忘れもしないフランクの声。サラに何もするなと必至ですがるも、“彼女を返せ”といって電話は切れる。
 午後7時15分、警察から連絡が入り、ホッチナーはBAUのメンバーと一緒にギデオンのアパートに向かわせる。6人が血まみれのギデオンが銃を持って飛び出すのを、目撃している。チームは容疑者の同僚だから、倫理的に捜査には関われない。
 今のうちにやれることはやっておこうとホッチナーの指示により、JJが携帯で現場の写真を撮れるだけとってガルシアに送り、残りのメンバーは状況把握につとめる。被害者は、ギデオンの大学時代の友人。押し入った形跡はなく、室内もあらされずに整然としていることから、被害者は、ギデオンが帰ってきたと思って、あっさりと入れたことになる。防御創がないことから、身を守る暇もなかったということになる。犯人はギデオンを訪ねて来て偶然彼女と会い、犯行に及んだことになる。被害者の喉もとから腹部に至るまで、正確に切り裂いている。血液中から高濃度のケタミンが検出され、右下の肋骨が切り取られ、左手に肋骨の一部が握らされていた。この手口は間違いなくフランク。
 が、フランクは現場に何一つ痕跡を残していない。反対にすべての状況は犯人がギデオンになるようにつながってしまうことから、ギデオンの捜索よりフランクを探すことを最優先にする。
 ホッチナーに、ギデオンから公衆電話で連絡が入る。ガルシアに事件ファイルを持って行かせるから、潜伏できる場所を探して捜査に協力して欲しいと要請する。
 現場を出たBAUのメンバーのところへスケボー少年がやって来て、モーガンに“美という物は、数々の罪を覆い隠せる。だがその下は、誰だってそっくり同じだ。ジェーンをよこせ、さもないと全員殺す”と伝える。
 ギデオンの黒いノートの写真を見て、1頁目が破られていて端の部分に残っている文字から、何かのリストがあったことをガルシアが突き止める。ホッチナーがそのことを知っていて、今まで助けた人の名前や情報がまとめてあったという。それを奪われたということは、全員というのはその人達ということになる。
 ギデオンがガルシアとともに潜伏する場所を提供してくれたのは、ワシントンDCにある、スミソニアン研究所。部屋に入ったギデオンは、さっそくフランクを捕まえるのなら、まず彼の進化を理解しなくてはならないと積極的に動き始める。
 リードが被害者を9人にまで絞込み、全員で警告の電話を入れることに。JJがレベッカ・ガーナーに電話した途端、開口一番“彼、ギデオンさんじゃないのね”という。ホッチナーが何か理由をつけて表に出ろというが、聞こえてきたのは“残念ながらレベッカの名前は、別のリストに移した方がいいだろう”というフランクの声だった。
 BAUのメンバーがレベッカの自宅に急行した物の、フランクの姿は既になく、レベッカは無残にも“7時、ユニオン駅”のメモを握らされて惨殺されていた。こっちと会う理由は、条件を引き上げること。ジェーンと交換せざるを得ない状況に、持って行く気だ。
 BAUに話があると騒いでいる女性が、警察に保護されたと連絡が入った。迎えに行ったプレンティスとリードを見るなり、ギデオンさんが言ったとおり彼は愛を感じられないと、ジェーンはまくし立て始める。
 子供が関係していた被害者家族で、事件後ワシントン近郊引っ越している者を調べてみると、トレイシー・ベルが8ヶ月前ヴァージニア州に引っ越してきていたことがわかった。BAUとSWATが自宅に急行するも、一歩遅かった。
 フランクを歩く殺人兵器として考えて、遺伝子が弾を込め、心理が狙いを定め、環境が引き金を引く。だから被害者について調べるのは大事とギデオン。被害者は、犯人を映す鑑。
 被害者のほとんどが女性。年齢分布を見ると、年齢が下がるほど増えていたのが、20代になると一転して少ない。ただ一人殺されなかったジェーンも、事件に巻き込まれた当時は20歳前後。以後フランクは何度も会いに行き、家を訪れ贈り物をし、見守ってきた。
 クワンティコの取調室でジェーンが、フランクはいつも母親の話ばかりしていたという。フランクの生まれはマンハッタン、母親と一緒に住んでいて名前はメアリー・ブライトコフ。独身で、父親はわからないという。ジェーンはフランクを変えようと思い、一時的には変わったものの、人を殺したいという衝動が抑えきれず、ジェーンを殺そうとして思いとどまったという。
 ギデオンはフランクがデータにとらわれていたことを思い出し、マンハッタンのことで言っていたアッパー・イーストサイドで、死んだ女の話。母親はおそらく、50年代に移住してきたとすると、当時は10代後半。1960年代にアッパー・イーストサイドに住んでいたブライトコフは3人。2人は既に亡くなっていたが、一人は死亡届も出されておらず、今もマンハッタンに住んでいた。
 ギデオンにトレイシー・ベルから、助けてと電話がかかってきた。ワシントンDCユニオン駅でジェーンと引き換えにトレイシーを渡すという。BAUとSWATが急行すると、11番ホームに、フランクが落ち着いてベンチに座っていた。対峙したホッチナーにフランクは、2人の安全が確保されてからでないと、トレイシーのいる場所はわからないという。
 そこに突然ギデオンが現れ、お前の母親は、メアリー・ルイーズ・ブライトコフ。ドイツ系移民のシングルマザー。アッパー・イーストサイドに居住し、息子の名前はフランク・ブライトコフ。頭はいいが、非常に変わった少年。母親だけが愛せる少年。金のかかる子で、仕事を三つ掛け持ちしても追いつかなかった。だが彼女は子供を外に出そうとはしなかった。彼女が最後に選んだ職業は自らを売ることで、少年は酷い光景を目撃し続けた。その自分の母親が娼婦というだけで、何百人も殺してきたなフランク。
 フランクの顔に感情が走る。ジェーン、この世界は僕らには合わない。一緒に行こうとフランクは手を差し伸べる。ジェーンは催眠術にでもかかったように、フランクに近寄り手と手をとって、走ってきた列車に身を投げた。
 マンハッタン、アッパー・イーストサイドに向かったリードとJJは、ベッド上で花に囲まれたミイラ化した女性の遺体を発見。そのそばの物いれに、入れられていたトレイシー・ベルを発見無事保護した。

 今回の一連の事件の報告をホッチナーから受けたエリン・ストラウスは、もともと快く思っていなかった彼には、今のポストは勤まらないと判断し、別の手を打つことに。
 後日、もしあなたがBAUに留まりたいのなら、私に手を貸してちょうだいプレンティス捜査官……”

 あ〜あ、ついに『クリミナル・マインド FBI行動分析課 FBI vs. 異常犯罪』SEASON 2が、終わってしまいました。SEASON 2は、まさにサイコパスの大博覧会。

 リードはどうなるの? ギデオンは? ホッチナーは? と、心配なこと山積みのままで、SEASON 3までしばしのお別れです。
posted by 豆狸 at 05:41| Comment(0) | クリミナル・マインドSEASON 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月23日

兼続が欲しい

2009年6月23日0000.01.jpg
<直々にお召しの命が下り、秀吉に目通りする直江兼続>

大河ドラマ『天地人』(2009)/NHK/日本

第25話「天下人の誘惑」

 今回は、主上杉景勝(うえすぎ・かげかつ)が気鬱で倒れ、家老の直江兼続(なおえ・かねつぐ)が名代として挨拶回りに狂奔する。
景勝と違い、才気煥発弁舌爽やかな兼続は行く先々で歓待を受け、都人の覚えもめでたく、いまや越後の主と巷間囁かれるまでになってしまった。
 景勝の様態もようやく回復の兆しを見せ始めた頃、太閤秀吉直々に兼続にお召しの命が下る。何事かと兼続が登城してみると、秀吉自ら家臣になれと誘いを受ける。
当意即妙な切り返しでその場はしのいだ物の、そのくらいのことで諦める秀吉ではなかったお話。

 秀吉といえば、天下人になるくらいですから、才気煥発なことは言うまでもありませんが、中でも辣腕を発揮したのが“調略の才”。ある意味この才で、天下人にまで上り詰めたといえるかも知れません。

 “調略”というのは、あらゆる手を尽くして行う、相手の寝返りや恭順させる切り崩し工作。中でも秀吉の十八番は、“人誑し”(ひとたらし)。

 下手に出ながら太鼓もち宜しくバカを演じ、相手の優越感をくすぐり親近感をわかせ、相手の心の隙間を突いてうまくこちらにひきつけ、本人が気付かぬうちにこちらの思うように動かしてしまうこと。

 その長年培った手練手管を使って、次回は兼続を我が物としようとするのですが、それはさておき、今回服部半蔵は出るは、猿飛佐助は出るはの有名どころ忍者の顔見世大会。

 これって第二次上田合戦の、伊賀忍者対真田忍軍の前降りだったりしたら面白いのにねぇ。それにしても、安易に忍者出過ぎじゃありません?

 直江兼続と似たようなケースとして、陪臣から秀吉の直臣に取り立てられた、立花宗茂(たちばな・むねしげ)がいますが、何となく直江兼続と共通点が多いように思うのは、豆狸だけでしょうか?
posted by 豆狸 at 04:38| Comment(0) | 天地人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月22日

大老暗殺

2009年6月22日0000.01.jpg
<奮闘むなしくとらわれの身となった、“経師屋の涼次”>

『必殺仕事人2009』(2009)/テレビ朝日/日本

第二十一話「最終章〜仕事人狩り!」

 今回は、いつものように見回りを装い時間つぶしをしていた渡辺小五郎が、後をつけている者がいることに気付く。裏の顔を持つ小五郎にとって、用心のし過ぎということはないので、人気のない境内に誘い込む。
 深編み笠の下から現れた顔は、剣の師 雨宮騏一郎だった。今は吟味役として城詰めの身分だが、お忍びで小五郎を探していたという。
 他言無用の前置きで、城内では大老 松坂忠宗暗殺の不穏な空気があるという。首謀者は老中 加納実守。一味に潜り込むことに成功した雨宮は、大老の内々に始末するようにとの指図により、市井にいう仕事人なる者を雇いこれにあたらせようとしていた。
 その手の情報ならば、定町廻りをしている小五郎ならば知っているかと思い訊ねて来たというのだが、小五郎は関わりを避けて白を切る。
 御府内では、突如仕事人騒ぎが降って湧いたように起こる。その仕事人達は皆鬼の面で顔を覆っているうえに、ご丁寧に“仕事人参上”なる置手紙まで残しているという。雨宮はその鬼面の仕事人の居場所を突き止め、仕事を依頼する。
 加納実守一派では、前々から間者が紛れていることをうすうす感じており、一人ひとりの内偵を進めていた。そこで浮かび上がったのが、雨宮騏一郎。
 大老も関わりを否定したために、老中自らが大老暗殺を目論んだとの根も葉もない噂を騒ぎ立てたとして、老中の一存で切腹を申し付けられる。雨宮の最後の頼みとして介錯を頼まれた小五郎は、断腸の思いで剣を振り下ろし、見事首の皮一枚残して介錯を終える。
 雨宮騏一郎の妻きよの頼みで仕事を受ける仕事人だったが、仕事を始めるのと相前後して鬼面の仕事人が乱入。三つ巴の様相を呈する中、お菊を逃がすべく囮になった“経師屋の涼次”だが、多勢に無勢に得物はなくなり剣も折れ、ついに捕らえられてしまう……。

 仕事人の技の多くは、個人技で秘匿性が第一。衆目に曝された時点で威力は半減し、集団戦闘となると勝ち目がないのは致し方のないところ。

 得物がなくなった“経師屋の涼次”が、最後は奪い取った刀で渡り合うのは当然で、抜け忍の“経師屋の涼次”でなければ、無理な話。

 それにしても、大見得を切って乗り込んでいくところなんか、助六が立ち回りしてるみたい。こういうのが様になるのは、今のところ松岡昌宏しかいないのでは?

 いよいよ泣いても笑っても、来週が最終回。火野正平の演技を楽しみに、次のシーズンに向けての何かメッセージがあるのか? 落し所をどこに持ってきてくれるのか? 楽しみに、待ってよっと。

 話の流れ上、敬称は略させていただきました。
ラベル:必殺仕事人2009
posted by 豆狸 at 05:31| Comment(0) | 必殺仕事人2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月21日

社会の清掃人

2009年6月21日0000.02.jpg
<調子っぱずれな口笛を吹きながら、意気揚々と清掃室に運び込む清掃人>

『クリミナル・マインド FBI行動分析課 FBI vs. 異常犯罪』SEASON 2 [ Criminal Minds ](2006〜2007)/CBS/アメリカ

EPISODE.22「出口のない迷路」[ Legacy ]

 “全身傷だらけで血まみれの老人が、台車に拘束されて廊下を運ばれていく。運ぶのは、全身滅菌服に包まれた男。よほど嬉しいらしくて、老人の命乞いする声も聞こえてないように、調子っぱずれな口笛を吹きながら搬送している。

 ヴァージニア州クワンティコFBI行動分析課。カンザスシティ市警のマクギィ刑事が、JJを尋ねてきた。先週行方不明者の件で電話を入れたものの、失踪届が出されているわけではなくて、まだ仮説の段階で操作ファイルはないので、自らつけている記録を持ってきたという。 手帳サイズのメモ帳が40冊、路上で接触した人間の名前・服装・人相そのほかの特徴をすべてリストにしているという。
 担当している地区は、ダウンタウンという言葉ですら上品に聞こえるようなドヤ街。酔っ払いに売人、娼婦を取り締まっているという。ところがあるときふと気がついたら、ホームレス・娼婦・ヤク中が街角から次々と消えている。上司は取締りの成果として、先週市長から表彰されたが、マクギィ刑事は何もしていないという。
 犯罪が減ったのは、罪を犯す人間が消えたから。しかもこのところ、1日に2人の割合でいなくなっているという。消えたのは全部で63人。先週警察署にマクギィ刑事宛の手紙が届き、“人間には2種類ある。働く物、手柄を横取りするもの。恥を知れ”と書かれていた。 送り主は、マクギィ刑事が何もしていないのに、表彰されたことを知っていた。失踪事件という確信はあるものの、人を納得させる材料がない。失踪者の有無、病院、死体安置所、すべて調べてみたとマクギィ刑事。
 カンサスシティ警察から、正式な要請がない限り手は出せないとギデオン。63人の被害者がいるかもしれないとJJが助け舟を出すと、彼の上司と話をして、捜査の重要性を訴えるためにホッチナーが出向くことに。
 残されたメンバーは、マクギィ刑事が示した被害者と思われる、ホームレスの男に女、家出人に娼婦、ヤク中の63人をリストアップしてみると、消える偶然はありえないとわかる。これから浮かび上がる犯人像は、社会悪の清掃のつもりで殺し始めたが、今では単なる殺戮マシーンということになる。ルールに乗っ取って助けに行けるまで、被害者が出ないように祈るしかなかった。
 カンザスシティ市警察に赴いたホッチナーとJJに、マクギィ刑事の上司ライト刑事は、かれの思い過ごし、わざわざ来てもらったのに申し訳ないが、FBIの助けはいらないと、きっぱりと協力を拒否。
 マクギィ刑事は事件性があると確信しているようですがと、ホッチナーが切り返すと、彼は強迫神経症気味だというライト刑事に、能力とは関係ないと斬り捨てる。ドヤ街の周りをさせとくのが、一般人絡みのトラブルが少ないから、一番無難だと思っていたという。特定の地域から、63人もの人が消えるのは不自然だと詰め寄ると、娼婦やホームレス・ヤク中は、はなから失踪しているのも同然とライト刑事。ついに本音が出てしまった。
 マクギィ刑事の父親も刑事で、85年に殉職。そのときの相棒が、ライト刑事。だからクビにならないという。手紙の入っていた封筒からは、指紋は検出されなかったというが、それを見たJJが、消印はミズーリのカンザスシティ、でもここはカンザス州。事件が州を越えたとして、FBIの管轄になることを見つける。
 ギデオンたちが到着。ホッチナーがライト刑事は納得しているふりをしているが、我々が恥をかくのを待っているという。所員に犯罪者プロファイリングの説明が終わると、街に聞き込みに出るも成果なし。不審な人物を見たものもなかった。
 モーガンが福祉局と書かれた車を見つける。運転手が老婆のホームレスを乗せようとしていた。ソーシャルワーカーの夜間パトロールの有無をライト刑事に尋ねると、やっていないという。運転手にIDを見せろと言うと急発進をするも、モーガンが必至で止めて男を逮捕した。
 捕らえた男を取調室の鏡越しに観察していると、一心に自分に言い聞かせるように、喋っていた。しばらくそのままにして観察を続けることに。男は雇用記録も、納税記録も、カードも銀行口座もなし。ワゴン車の登録は、ケイマン諸島のペーパーカンパニー。運転免許証にあるスティーブル・フォスターという情報以外は一切なく、さすがのガルシアもお手上げの状態。人生のすべてを犯人にささげてきた。犯人が彼の面倒を見て、お返しに被害者を調達してきた。犯人の怖さを知っている、彼が唯一の生存者。犯人と社会を繋ぐ唯一の絆。唯一の友。
 ホッチナーとマクギィ刑事が取調室に入った途端、男の感情が爆発、怒鳴り散らし始める。ホッチナーとマクギィ刑事は、眉一つ動かさず、聞き流していると徐々に怒りが収まり、本来の気の弱い本性がのぞき始めた。
 ホッチナーはわざと冷淡に、命は助けるから正直に話せ。犯人の居場所、アラームを鳴らさずに中に入る方法。必要なら地図を書け。夕べ君は失敗を犯した。警察の注意だけは引くなと、かたく言われていたはず。もしこのことが、彼にバレたりすると、タダじゃすまない。君は彼がどんなに恐ろしいか、一番知っているだろう。
 言えないといって苦悩していた物のついに、去年あの人のお父さんが死んで、古い精肉工場と一緒に全財産を受け継いだ。名前は、チャールズ・ホルコム。

 又調子っぱずれな口笛を吹きながら、被害者を殺人室に台車で搬送している。興奮がピークに達したのか、饒舌になっていた。次の瞬間名前を呼ばれて凍りつく。周りを囲まれていることを確認すると、仕事の邪魔をするなと絶叫するなり、被害者の喉を掻き切ろうとするが、一瞬早く弾丸が彼の体を突き抜けた……”

 今回も、新しいタイプのシリアルキラーが登場。今後この“清掃人”タイプのシリアルキラーが、何人も出てきそうな気がするのは、豆狸だけでしょうか。
posted by 豆狸 at 05:14| Comment(0) | クリミナル・マインドSEASON 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月20日

新しいタイプ

2009年6月20日0000.02.jpg<幼い頃より、狩りと殺し方だけを教えられてきた兄弟>

『クリミナル・マインド FBI行動分析課 FBI vs. 異常犯罪』SEASON 2 [ Criminal Minds ](2006〜2007)/CBS/アメリカ

EPISODE.21「殺人ハンター」[ Open Season ]

 “ヴァージニア州クワンティコFBI行動分析課。1年前車ごと失踪した男女が、300キロほど離れたアイダホ州で発見された。コートニー・ジェイコブズ24歳とシェイン・エバレット25歳。どちらにも胸を貫通する傷が確認。弾は発見されておらず、殺されるまで少なくとも1週間森にいたと思われる。発見されたときの服装によると、自らの意思で森に入ったとは思えない。
 昨日又新たな被害者が発見されたが、身元は不明。男女両方殺している。被害者は着衣のままで、陵辱された痕もないということは、初の性的嗜好のないシリアルキラーということになる。
 被害者は皆あちこち怪我をしながら、必至で逃走している形跡がある。そうまでして守りたいものは一つ、それは自分の命。
 若くて健康な人間をワシントンからアイダホへ運ぶのは、リスクが大きすぎる。アイダホの自然保護区は総面積が数十万ヘクタール。毎年100人ほどが行方不明になるうち、3分の1は見付かってはいない。
人目につきにくいし、死体が見付かりにくい。こういう場所をあえて選ぶということは、犯人は第二の故郷なみに森に精通しているということになる。
 スポケイン郡の行方不明者を調べてみたら、この5年間で10人いて全員20代前半。失踪時期が春で、車が見付かっていないことも同じ。一番最近の被害者の身元が歯科医のカルテから判明。アレックス・ハリスン、ワシントンの住民。家族の話では、働くためにスポケインに向かったという。
 去年の被害者二人も、スポケインに向かっていた。皆同じ場所に向かい、誰もたどり着いてなかった。ギデオン、モーガン、プレンティスが現場のあるアイダホ州ボイジー国有林へ。ホッチナー、リード、JJは、スポケイン市にあるワシントン州ディアパークの保安官事務所に向かう。
 保安官事務所では所長に昇進したての、シェイファー保安官が応対。被害者の男性2人女性1人、歳は近いが社会経済学的バックグラウンドが違う。共通点は、同じ街に向かっていたことと、骨折。初期の検死報告では、主要臓器に深い刺し傷があったものの、傷口はきれい。焼け爛れていないとすれば、凶器は銃でないことになる。どのような凶器にしろ、胸から背中に真っすぐに突き抜けている。興味深いのは、どの被害者にも同様の傷が二つあること。
 アイダホ州ボイジー国有林に赴いたモーガンとプレンティスに、森林警備隊入隊5年目の警備隊長リジー・エバンズが応対。ギデオンは町に行っていたが、日も暮れるということで先に現場へ。足跡の模様は同じだが、サイズが違うということは少なくとも犯人は2人。見晴らしのいいバンテージ・ポイントから獲物を狩るという、ハンティングの基本を踏襲している。被害者の二つの傷は、それぞれの得物の跡。
 ギデオンは町のハンティング・ショップで声をかけられた物知りの少年に、獲物の体重が50kg〜100kgぐらいならどんな武器を使うと訊ねると、ショットガンかコンパウンドボゥ。バックショットはえぐいからボゥの方が好きと教えてくれた。
 新たな失踪者が出た、ボビー・ベアード。友人が泊まりに来るはずが来なかったので、変だと思って届けにきたという。ボビー・ベアードは最後に2度911に電話して、2回とも数秒接続して途切れていた。場所は国道2号線の、電波の届かないエリア。パトカーが現場に到着したときには、ボビーも車も消えていた。
 狩りの獲物として放されたボビーは、偶然4人のキャンパーと出会うも、殺されるといい終わらないうちに、男女1人ずつが仕留められてしまう。
 ボゥを取り扱っているハンティング・ショップで、ホッチナーとリードが訊き込み。親族らしき2人組で、喋るのは片方だけで、もう一人は話しかけても口ごもる、相手が女性ならなおさらと言うと、それっぽい兄弟がいるという。名前はマルフォード、伯父の名前はジョー。
ジョセフ・マルフォード、暴力事件でたびたび逮捕されている。2号線沿いでガソリンスタンドを経営していたが、亡くなった後は2人の甥ポールとジョンソンが引き継いでいた。
 行方不明者が出た。週末キャンプをした二組の夫婦が職場に出ていなかった。場所はアレックス・ハリスンが見付かった数キロ先。現場を見つけたモーガンたちが、ずたずたにされた所持品、捨てられた食糧、樹上に逆さ吊りにされた被害者2人を発見。3人分の足跡をモーガンが見つけ、追跡を開始。
 ガソリンスタンドは開いていなかった。店の中に入ったものの、誰もいない。ボビー・ベアードと同じ型のマスタングにシートが懸けてあった。無造作においてあるコンテナの中には被害者の車が入れてあった。全部入っているとしたら、相当な数になる。リードが被害者たちの免許証を発見。伯父が始めた殺人を、甥が受け継いでいた。
マルフォード兄弟は幼い頃両親を失い、唯一の肉親ジョセフに引き取られ、学校も行かずに歪んだ信念の元、狩りと殺し方だけを教えられてきていた。
 狩られている3人のうち、まず主人が遣られ、離れるときボビーがナイフを持って行く。逃げているだけでは埒が明かないと考えたボビーは、一か八か逆に待ち伏せをすることにした。
 獲物を見失ってあせった兄のポールが弟より先行して、ジョンソンが一人になったことを見計らい、ボビーがもう一人の女性に合図して、ジョンソンの注意を違う方向へ向ける。が女性は何を思ったのか、隠れている場所を移動したためジョンソンに発見され射殺されてしまう。
 見つけた女性を仕留めて、一瞬気を抜いた隙を突いてボビーが背後から迫り、振り返ったジョンソンの腹部をナイフで数回刺して逃げる。
 ジョンソンの悲鳴を聞いたポールはジョンソンの所に戻り、寒がるジョンソンの体を温めるために火を焚いた。その煙をギデオンたちが発見。
 弟の復讐に燃えるポールはジョンソンを残して、ボビーを追いかけていく。相前後してギデオンたちがジョンソンを発見。他の被害者が矢で胸を射られているのに対して、彼はナイフで腹を刺されていることから、犯人のマルフォード兄弟と推定し、本人から名前を訊いて犯人と確認。手遅れになる前にポールの行方を教えてくれとの言葉に、ジョンソンは森を指差す。
 ボビーは動揺して集中できない追っ手に、樹上から襲い掛かり、背中を指して逃走すると、目の前にプレンティス。コンパウンドボゥを放とうとしているポールに、モーガンが警告を発し、指示に従わないので発砲。
 ジョンソンはその発砲音を聞き、兄が死んだことを悟ったのか、静かにギデオンの腕の中で息を引き取り、その少し後ポールも息を引き取った……”

 今回は、新しいタイプのシリアルキラーが登場。アメリカってホンとサイコパスの宝庫。これだけ次々と新手が現れたら、追いつかないんじゃないのかなって、現実問題追いついてないよなぁ。

 狩る側が、いつしか狩られる側になるという設定は昔から豆狸が好きな設定。このあたり、もっとハードな物が見たいと、いつも思ってる豆狸です。
posted by 豆狸 at 05:14| Comment(0) | クリミナル・マインドSEASON 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月19日

親を見離すとき

2009年6月19日0000.02.jpg<相手の情報が一発でわかるタトゥー、情報交換もさることながら、第三者に対する威圧力も凄いんじゃないのかな?>

『クリミナル・マインド FBI行動分析課 FBI vs. 異常犯罪』SEASON 2 [ Criminal Minds ](2006〜2007)/CBS/アメリカ

EPISODE.20「ロシアン・マフィア」[ Honor Among Thieves ]

 “ヴァージニア州クワンティコFBI行動分析課。プレンティスの母親が、ロシア人母娘を連れて訊ねてきた。娘が夕べゴミを出しにでたら、表に父の車がドアを開いたままで止めてあり、中に父親の指輪をした指が手紙に包まれて置かれていたという。
 ロシア語で書かれた手紙の正確な翻訳は、“10万ドル振り込め。振込先は、ナトカ銀行口座番号155293846729。起源は明日正午。もし逆らえば、違う部分を切り取って送る”
 挨拶や個人的内容は一切なし。誰宛ててでもなく父親の名前すら書いていない。身代金要求は、たいてい個人宛。犯人に選ばれたという思いが、家族を怖がらせる。警察に言うなとも書いていない。ロシアからの移住者は、政府にいい思い出がないから、公的機関を信じていないという。理由はもう一つ、その文面だと連絡は2度としない気のようだ。家族が指示に従うものと確信している。
 モーガンはチェルナス家で、犯人からの連絡を待つ。プレンティスは夫人に付き添うことになっていたが、交代要員が来たので、母親を手伝うことに。ギデオンは似た事件が他にもあるかもしれないということで、ボルティモアでクレーマーと会うことに。
 ギデオンと会ったクレーマーが開口一番、この1年間に似たような誘拐事件が何件もあって、もう10人以上指を切られているというのに、誘拐されているのが犯罪者ばかりということもあって、家族も目撃者も非協力的だとボヤク。
 犯行はロシアン・マフィア、大胆で手馴れている。物証は残し放題、警察に行くなとの警告もない。今回のチュリナス家もマフィアの一員。冷酷無比な連中とはいえ、一般市民には手は出さず、主に金に物を言わせて密入国してきた連中を狙うという。今回もその一連の事件だという。
 ロシアン・マフィアはこの10年で台頭してきた組織で、当初はニューヨークとLAが主だったのが、パカーンと呼ばれる幹部を国から呼び寄せて、各地に支部を作り始めた。このあたりはオデッサ・マフィアの分派でFBIからすると、一番手強い連中。何より、ボールフ・ザコーネの存在が見逃せないという。
 アルセニイ・リソウスキー、チェルナス家が困っていると聞いたので、助けに来たという。誰にも言っていないはずだと問いただすと、狭い社会だから噂が広まるのは早いと平然と嘯く。
 ロシアン・マフィアのタトゥーは、どれも複雑でそれぞれの図柄に意味があって、これで相手の情報がわかる。犯罪者同士お互いが何者か一発でわかる。ボスはパカーンと呼ばれ、組織を牛耳っている。パカーンのもとにアンダーボスが二人。リソウスキーは、このエリアのパカーン。オボチェックは、問題が起こった時用にプールされた金で、オープンな金でことわりもなく使っても問題のない金。ただし、出所は不明。
 アルセニイ・リソウスキー、1940年ドルゴプルデニー生まれ、仕事についた記録はない。60年カティア・フルエンコと結婚。妻は2年後に死亡。23年間ウラル山脈の北の果てペルミにある四つの刑務所で服役。アメリカには、正式に入国していた。
 ボールフ・ザコーネ、18条からなる掟で、一つでも破れば死をもって報いる。代表的なものは、父母兄弟とは、縁を切ること。家族は持たないことで、堅気の人間を助けるという掟はない。
 11時、近所のユーリという少年が、男の人に頼まれたと片手で持てるほどの箱を届けにチェルナス家に来た。受け取ったモーガンが中味を見ると、中に入っていたのはチェルナス氏の片耳。“50万ドルに引き上げる。1時までに送れ。FBIによろしく”のメモが添えられていた。
 ナターリヤがモーガンの目を盗んで、車で逃走。ギデオン、リードとリソウスキーが話をしているリトル・キエフに現れ、父と話して無事だから助けはいらないという。
 モーガンがナターリヤの家に戻っても、ナターリヤは戻ってはいなかった。調べてみると、最初の話のゴミを出して云々は嘘で、ゴミ箱は満杯で出した形跡はない。誘拐を通報してきた娘の話は嘘で、唯一の物証の指と耳は消え、残ったのは宛名のない脅迫状。ナターリヤが犯行に噛んでいた。
 プレンティスの母親が渡してくれたメモは、アドレスのストリングとパスワードのセットとガルシア。サイトからサイト、国から国と跳んでそのたびにカーソルが現れて、そこに次のアドレスとパスワードを打ち込むと、身代金の振込先ナトカ銀行のサーバーの構成データがダウンロードされ始めた。
 ガルシアがシステムに入って調べてみると、10分前に50万ドルが振り込まれていた。口座の名義人は、リヨフ・フルエンコ。フルエンコはリソウスキーの妻の旧姓。リソウスキーが、すべての誘拐事件で、身代金を払っていた。男性の名前から息子ということになると、掟は妻や子を持つことを許してはいなかった。
 ナターリヤが、父親が拉致されている現場に現れた。1年前にこれを始めたときに、訳を知る人間は残さないと決めたとおり、リヨフは相棒を始末していた。リヨフが父親を始末する前に、ナターリヤは最後の別れを言いに来たのだった。
 ギデオンがリトル・キエフで、リソウスキーと会う。一人目が誘拐されたとき、犯人がわかったという。あそこまで大胆なバカはいない。最初のうちは、奴も独り立ちしなくては成らないから、これも仕方がないと思ってた。どっちみち基金の金だし、誰も詮索しない。誘拐を快く思わないとはいえないし、息子の存在を認めるわけにもいかない。チェルナスは、もうすぐ家に戻るだろう。掟どおり、トラブルは内々に方をつける……”

 アメリカに移住してきた順番にマフィアができて、ドラマになるくらいだから今はロシアン・マフィアが台頭してきてるみたい。

 この調子で行くと、次は一体何処の国のマフィアが出来上がるのだろう? 案外、アメリカがテロ国家指定をしてる国だったりして。
posted by 豆狸 at 06:12| Comment(0) | クリミナル・マインドSEASON 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月18日

放火殺人鬼

2009年6月18日0000.01.jpg
<防火服を着て炎の中、被害者の焼き殺される恐怖に脅える顔を眺める犯人>

『クリミナル・マインド FBI行動分析課 FBI vs. 異常犯罪』SEASON 2 [ Criminal Minds ](2006〜2007)/CBS/アメリカ

EPISODE.19「悲しみの業火」[ Ashes and Dust ]

 “ヴァージニア州クワンティコFBI行動分析課。3週の間に放火殺人が2件、最初の被害者はジャービス家で、全員死亡。昨夜カリフォルニア州サウスサンフランシスコの被害者カトラー家では生存者が一人、妻のシャーロット・カトラー、全身60%の火傷で危篤状態。
 ほとんどの連続放火犯は危害を加える意図はなく、死傷者は偶発的なもの。目的は暴力ではないはずが、今回の犯人の目的は炎の持つ破壊力や混乱を眺めることで、性的快感に似たものを感じ取っている。 3週間前、連続放火犯が火を武器とした殺人犯に変わった。きっかけは、別れか死によって性欲最大の捌け口を失ったことと思われた。
 両家には繋がりはないが、現場では同じ車が目撃されていた。古いゴールドのセダン。この一件に関してはJJが詳しく調べることに。ガルシアは、被害者同士に接点がないかを調べる。リードは被害者分析。ホッチナーは、シャーロット・カトラーの病院に事情を訊きに行くことに。
 シャーロット・カトラーは、長くはもたないと担当の医師。シャーロットは、事件当夜水が出なかったので、主人が水を出るようにした。火事は火災報知機ではなくて、息子のポールが知らせに来たという。鍵を開けたのに、玄関のドアが開かなかった。消防士が来たので、助かると思ったのに何もせず去っていったと、苦しみに耐えながらホッチナーの質問に答えていた。
 ギデオンとモーガンはサウスサンフランシスコの現場へ赴く。消防局放火調査班の班長ベガが対応。ギデオンの連続放火のプロファイリングを、全員で読んだという。両方の火事の第一応答者と資料をまとめてあったが、警察・消防・救急でダブル者はいなかったという。
 犯人はまず家に入りたいので、水道を止めて家人が出て来た隙に中に入り、一家が眠るまで隠れている。それから慎重に燃料をまき、火で裏口の進路を断つ。そうすれば出口は玄関一つだけ。夫のデニスが鍵を開けたがドアは開かなかったと証言されているが、消防隊が駆けつけたとき、鍵はかかっていなかったという。ドアは内開きで外からは押さえられない。ドアに何か刺し込んだ痕が残っていた。犯人は燃えているさいちゅう中にいて、刺し込んだ物をご丁寧にも持って出たと思われた。
 サンフランシスコ消防局本部。サンフランシスコ警察のカストロ刑事が出張って来ていた。ターゲットは夫、どちらも30代後半の白人。家庭も仕事も順調、いわゆる勝ち組。連続放火犯のほとんどは白人男性。たぶん被害者に自分を重ねて、自分も被害者のような勝ち組になれたはずだと考え、逆恨みしていると思われるとリード。
 ガルシアから、被害者の全情報をクロス検索してみたら、デニス・カトラーとマシュー・ジャービスの会社を結び付けるサイトを見つけたという。EDF(Earth Defense Front);地球防衛戦線 サンフランシスコ支部のサイトの、“地下貯蔵タンク漏れ”にリストアップされていた。
 3件目の被害者が出た。ダーブルック開発のトマスアール・ダンリービーは、子供と一緒に車庫で車とともに焼殺された。彼もまたEDFのリストに載っていた。
 EDFのリーダーは、エバン・アビー41歳。妻とは離婚、子供は14歳のリアム。職業は環境エンジニア。不動産開発のコンサルタントとして、リストの会社すべてと繋がっている。彼がEDFのリーダーなら、彼の反応を見ることで得たい情報が得られるということで、別件で現場に呼び出すことに。
 EDFから避難されている企業に勤める彼らが、家族全員焼け死んでいます。EDFは暴力を否定していると聞いていますが、最近信条が変わったんですかと、ホッチナーが訊ねるも、期待した反応は得られなかった。
 FBIの接触が容疑者に与える影響は、かなりな物とはいえ、無実を訴えている割には動きが怪しすぎる。アビーは、オフィスの私物を箱にまとめて、弁護士に会って銀行を4軒回っていた。
 エバン・アビーの自宅で、EDFの集会が開かれていた。アビーは何かを隠しているとホッチナー、令状も何もないので出席者の写真を撮って徴発することにした。徴発作戦成功。アビーが出てきて、放火を徹底的に非難して、たった今EDFを解散したという。イラついているのは、自分に非があるのか、EDFが人を殺したことに憤っているのか、どちらにしても犯人はこの集会にいたことになる。
 4件目の被害者が出た。被害者は公認会計士のグレッグ・ベル39歳。婚約者と電話をしているときに襲われた。他の事件に使われたのと同じタイプの灯油が使われていた。アビーは、ホッチナーとプレンティスが監視していたので疑いは晴れた。EDFの集会が終わって、30分も経っていなかった。
 ハイデン医療病院、アビーは癌の診察に来ていた。銀行も弁護士もみな身辺整理。病名は白血病、余命は半年と宣告されていた。原因はベンゼン。可燃性が高いから、地価の貯蔵タンクに入れられていた。処分するより隠していた方が安い。ほとんどの物件は特定工業用地のCR区画に指定されていた。最近土地の一部が売れて、小学校用地のES区画に再指定された。報告したら自分が逮捕されて、息子に何もできなくなる。だからEDFを立ち上げて糾すためにリストを作ったという。
 ホッチナーがアビーに、犯人は昨夜の集会に出席していて怒っていたはずだ。犯人が怒っていたのは別の理由で、あなたの発言にかっとなったものの、臆病者だから言い返せなかった。集会でただ一人怒らず何の感情も見せずにいた人物はと問い質すと、かえって来た答えは、ビンセント・スタイルズ。
 SWATがビンセント・スタイルズ宅に急行するも、本人は不在。今出たところだと隣の住人が見ていた。製薬会社の代理店をやっていて、6週間前に離婚していた。これがストレス要因。
 余命いくばくもなく、正義を質したいアビーがとる行動は、犯人を止める、それも犯人がやったように焼殺す。他の人間に被害が及ばないところで、あらかじめ消防車を呼んでから実行に移すとホッチナー。
 消防局本部に匿名の通報。港湾地区の火災、サンアルメダ6000番。区画コードがCR区画からES区画に切り替えられていた。地下にはベンゼンタンクがある。
 待ち合わせ場所にビンセント・スタイルズがやってきた。罪のない家族、被害者の焼き殺される人の脅える顔を見るための防火服。今日は僕を殺す気なんだろう。防火服は800度の高熱にも耐えられるが、ベンゼンは1600度にもなる。不正を糺す、私は逃げないと、ジッポーに火をつけた……”

 連続放火殺人で、こういう嗜好を持った犯人を始めてみました。アメリカの犯罪者のレパートリーの多さには、ホンと舌を巻きます。
posted by 豆狸 at 04:53| Comment(0) | クリミナル・マインドSEASON 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。