<教会の窓から、ミラー大尉率いる分隊に照準を合わせているドイツ軍の狙撃兵>
『プライベート・ライアン』[ Saving Private Ryan ](1998)パラマウント映画/アメリカ
“ヌービルの町につく頃、雨が降り始めそれが篠突く雨に。町はまだ銃撃音が絶えず、ドイツ軍のアジ演説まで聞こえてくる。
建物はそこここで砲撃で崩れ、瓦礫の山になっている。ミラー大尉率いる分隊を見つけた第101空挺隊の軍曹は応援が来たと喜んだが、彼らの任務を聞いてチョッとがっかり。
ライアン二等兵のことを彼らの指揮官に聞くために、場所を移動。途中、壁が崩れた2階から、フランス人の父親が娘だけでも連れて行ってくれと懇願してくる。
見かねたカパーゾ一等兵が、姪っ子に似てるからと女の子を受け取ってしまう。任務遂行に支障が出るので、ミラー大尉が子供を放せと命令した直後、カパーゾ一等兵が狙撃される。
位置的にドイツ軍の狙撃兵が教会に潜んでるとにらんだ、ジャクソン一等兵はかすかな光の反射と動きから敵の狙撃兵を発見。見事一発でしとめる。
8人で出発した捜索隊に、早くも戦死者が出てしまう。捜索隊の兵士にはライアン二等兵に対して、いわれのない憎悪が生まれ始める……”
ドイツ兵が使っていたのは、ドイツ軍の主力小銃モーゼルKar98kに、カール・ツァイス社製の4倍スコープ39型照準眼鏡ZF39[Zielfernrohr39]をマウントした狙撃銃仕様の物。
当時は今と違って狙撃専用銃というのは無くて、一般の小銃の中から選抜された精度のいい物に照準器がつけられ、狙撃銃として用いられていました。
ベースになってるモーゼルKar98kは、1898年に制式採用された小銃Gew98から派生した騎兵銃[Karabiner](カラビナー)で、“k”は[kurz](クルツ)、“短い”という意味で、直訳すると“1898年式短銃身型騎兵銃”となります。
口径7.92mm、装弾数5発のボルトアクション式ライフルで、1935年6月に制式採用。終戦まで生産され続け、総生産数はなんと驚愕の1,400万丁以上。
とはいえ、ボルトアクション式で装弾数5発となれば、連合国がセミオートやフルオートの銃を量産し始めるに及んでは個人火力の低さは否めず、ようやくハーネルStG44突撃銃の登場となるわけですが、ときすでに遅しの感が否めないのも事実です。
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